大切な外壁の日々の点検ポイント
みなさんは外壁のお手入れなどしていますか?外壁は酸性雨や直射日光などに日々さらされている分、内装に比べて劣化のスピードも速くなっています。
せっかく塗装の塗り替えをして外壁もきれいになったのに、何年かしてボロボロになってしまっていたら残念ですよね。
外壁塗装を長く、きれいに保つためにも日々のお手入れが重要となってきます。
汚れやひび割れを放っておくと、雨水の侵入や建物の腐朽・劣化の原因となり、外観の見栄えも悪くなります。
普段から外壁の周囲は、植え込みをこまめに刈り込んだり、物を置かないようにして、風通しをよくし、コケやカビを見つけたら、すぐに落とすようにしましょう。
定期的な点検とお手入れを忘れずに行いましょう。
超簡単! 定期的な外壁点検ポイント
点検ポイント.1汚れやひび割れを確認
外壁は、埃やコケ・カビなどがついたままだと、防水性能が劣化し、そこにひび割れなどが生じると、雨水が浸入して建物の構造体の腐朽につながります。
日頃から目や手で確認して、変色や塗膜の劣化、ひび割れがないか点検しましょう。
点検ポイント.2お手入れは水洗いが基本
お手入れの基本は、水洗い。
ホースなどで水をかけながらやわらかいブラシやスポンジで埃や泥、コケを洗い落としましょう。落ちにくい汚れは、中性洗剤をぬるま湯で溶かしてブラシでこすります。
最後に水洗いで洗剤成分をしっかり流しておくことも忘れずに。
風の強い日は、洗っても埃が付着してしまうので、風のない天気のいい日を選びましょう。
外壁塗装を長持ちさせるためには定期点検や日々のお手入れが重要となってきます。
リフォームしたての状態を少しでも長く保つためにも、お手入れはこまめに行っていきましょう。
どんな症状が出たら塗り替えのタイミング?
外壁の塗り替え時とはどんなときがタイミングなのかいまいちピンと来ない方も多いのではないでしょうか?
どんな痛み方をするのかだけでも知っていれば、いざ自分の家の外壁を見たときに「塗り替えのタイミングなんだ!」と分かりやすくなります。
外壁塗装の痛み方
カビ・コケ
カビやコケが生えてしまっていると一目見て分かります。
一目見て分かるということは第3者からも一目瞭然。外壁の美観も悪くなります。
カビが発生する原因として考えられるのが、養分と湿度・酸素・水分です。
外壁塗膜の劣化により壁自体の防水性が低下して、壁の含水率が高まることがカビの発生率を上げてしまう原因となります。
また、ツルツルしている外壁よりは、ザラザラしている外壁の方が、比較的カビがつきやすいようです。
カビの原因の養分は、塗料自体に含まれている有機成分が関係します。防カビ性能をもたない塗料を塗った場合にはカビの発生からは逃げられません。
しかし、外壁塗装をすれば「塗膜」が張るので、外壁はツルツルになり、塗る前の状態に比べればカビのつきやすさは断然少なくなります。
更に最近の外壁の塗料の性能には、原料の中に最初から「防カビ・防藻」の成分を含んでいるものもあるので、なるべく「防カビ・防藻」の成分を含んでいるものを選びましょう。
チョーキング
チョーキングとは、紫外線などの影響により、外壁などの塗膜の劣化が進み、触ると手に白い粉がつく状態のこと。これは塗装の寿命といわれています。
更に劣化が進むと、仕上げ材がはがれ落ちてくることがあります。
外壁の塗り替え時期を知るための目安になりますが、チョーキングが見られた時点で、劣化がそうとう進んでいると判断した方がよいです。
洗浄のときに、この粉をよく洗い落とさないと、塗膜のはがれにつながります。
モルタル壁の場合
1)クラック(ひび割れ)
モルタル壁の乾燥過程のとき、モルタルそのものが収縮して起こるものが「乾燥クラック」です。このひび割れはある一定以上大きくなりません。
この他にも下地処理、地震など考えられる原因はありますが、ほとんどのクラックの原因は「乾燥クラック」になります。
地盤沈下や道路の交通量が大きい場合の振動などが影響する場合もあります。
放置すると、雨水が内部への侵入し外壁が浮いてしまったり、はがれてしまうこともあります。このように、外壁のひび割れは美観を損ねるだけではなく、家屋の構造の強度にも影響します。
2)塗膜のはがれ
塗膜が付着力を失ったために起こります。シールが年数が経ったときにはがれてしまうのと同じように、塗膜もある程度の年数が経ってしまうとはがれ出してしまいます。
また、ひび割れからの雨水の浸入は、塗膜のはがれと連動しています。
ひび割れから進入した水分が塗膜と素地の間に入り込みモルタル壁を押し上げてしまうからです。
塗膜のはがれは、ひび割れよりも広範囲の雨水の浸入を招きます。
サイディング壁の場合
シーリング・コーキングのひび割れ
サイディング壁の傷みは、やはりボードとボードの継ぎ目の「目地シーリング」による傷みです。
シールの始めは半液体状になっているのですが、時間が経つとゴム状に固まっていきます。シールは塗装をしないため、紫外線が直接当たってしまい劣化のスピードが速いのです。
傷みの症状は、プライマー(接着剤)の不足が原因でシーリングがサイディングボード断面からはがれてきたり、シーリング自体のボリューム不足による肉やせなどがあります。
塗り替えの場合はシーリングを交換した後、その上から塗装をするため、紫外線が直接シーリングに当たらなくなるので、塗る前のむき出しのシーリングと比べて、断然に傷みの悪影響が少なくなります。
このように壁の種類によっても傷み方は変わってきます。まずは自分の家の外壁がどんな種類なのかを把握し、種類ごとの痛み方を知っておきましょう。