2012年 12月 の投稿一覧

知っておくと便利!外壁塗装の豆知識 第6回 塗装の下地処理

塗りの知識 教えて塗装店

塗装は下地処理が大事!

ヤマシタ塗装でも特にこだわっているのが下地処理塗装後に発生するトラブルの原因は80%以上が下地の不良が原因といわれています。

下地処理をせずに塗装だけをしてしまうと、劣化したままの状態の上から塗装することになってしまうため、その場しのぎとしては効果があるものの、長期的な住まいの保護までは望めません。

この下地処理を怠ると、その上にいくら高価な塗料を塗っても長持ちしません。10年もつ塗料でも1年もしないうちにはがれてしまいます。
仕上がってしまえば見えなくなる作業ですが、3年、5年後に大きな差になります。


外壁塗装女性のお化粧(メイクアップ)に似ています。手順として、まず最初にお化粧前の丁寧な洗顔をして、次に化粧水、美容液などでお肌に潤いを与え、きれいにお化粧がのるように肌の状態を整えます。

塗装でいうところの高圧洗浄、次に塗る塗料をきれいに塗るためと塗料の役割を十分に発揮するための下塗りに当たります。
そしてファンデーション、アイシャドウ、口紅など塗ります。
これは、中塗り上塗りに当たります。

どんなによい化粧品を使ったとしても、洗顔やその後の化粧水・美容液などの、肌の状態を整える行程を怠るとお化粧ののりが悪くなったり、洗顔を怠ることで肌自体が荒れてしまいます。


塗装も同じで、まず先に洗浄と下塗りをきちんとしておかないと、仕上がりと壁自体の寿命が変わってくるのです。

洗浄から下塗り中塗り上塗り、その後のチェックも、全てひとつひとつが重要な工程ですが、下塗りがきちんとできていないと崩れる原因になってしまいます。 どんなに有名な塗装業者に頼むとしても、見つ積もり時には下地処理について工程や工法を説明してくださいと聞くことを心がけましょう。

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知っておくと便利!外壁塗装の豆知識 第5回 塗料のツヤ

塗りの知識 教えて塗装店

塗料のツヤについて

最近は凝った造りの家屋で、外面を気にされる方が増えてきています。
それにより今までは黙っていた塗料の「ツヤ」についてもこだわるようになってきました。

塗料には全部ツヤ消し、3分、5分、7分とそれぞれのツヤ消しタイプがあります。
塗料メーカーはできるだけツヤありタイプをオススメしています。

ツヤがあると見た目がきれいで埃もつきにくく、控えめのツヤの方が、落ち着いていて高級感も得られます。

住宅の内部の場合は、なるべくツヤを抑えた方が落ち着いた雰囲気に仕上がりますのでオススメですが、外部の場合は、あくまで嗜好の問題で選択してよいでしょう。

昔はツヤ消しは汚れやすいともいわれていましたが、最近のツヤ消しは汚れに強いタイプもありますので一概にツヤ消しは汚れやすいとは、いえなくなってきています。

他にも耐久力に差が出てきます。ツヤがあるほど耐久性は強くなり、ツヤが少ないほど耐久性は弱くなります。

ツヤありは簡単にいえば鏡面仕上げの様なタイプでツルツルした仕上げになり、埃やカビ、コケが付着しにくくなっています。

このためにツヤがあるほど耐久性が強いといえるのです。


ツヤの寿命は2~3年程度です。どんなにツヤがあっても、いずれはツヤがなくなってしまうのは仕方がないですが、ツヤがある分、外壁の寿命が延びると考えるとツヤありにする価値は十分に出てきます。

せっかく塗り替えをしてきれいになったのならいつまでもそのままでいて欲しいですからね。

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知っておくと便利!外壁塗装の豆知識 第4回 F☆☆☆☆(エフフォースター)

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F☆☆☆☆(エフフォースター)とは

今回は塗料のランク付け、F☆☆☆☆(エフフォースター)についてご紹介いたします。
ヤマシタ塗装でも使っている塗料も、このF☆☆☆☆(エフフォースター)。
「F☆」マークは、建築基準法規制対象建材ホルムアルデヒド放散速度(放散量)についてその程度を容易に判別できるよう、表示をするためのマークです。


ホルムアルデヒドとは

濃度によって粘膜への刺激性を中心とした急性毒性があり、蒸気は呼吸器系、目、のどなどの炎症を引き起こし、いわゆる「シックハウス症候群」の原因物質のうちの一つとして知られています。
建材、家具などから空気中に放出されることがあり、濃度によって人体に悪影響を及ぼすものです。


Fの後につく☆の数に応じて発散量が分かるようにされており、「F☆☆☆☆」は発散量ゼロか微小で使用制限のない材料を意味し、「F☆☆☆」「F☆☆」は使用面積を一定割合にする条件で使用可能な材料となります。


建築基準法規制対象商品には、F☆マーク(ホルムアルデヒド放散等級)の取得と表示が義務づけられています。


また、告示対象外商品であっても、ホルムアルデヒドに関して指定機関で任意に試験を行い国土交通大臣に申請して認定を受けた材料や、(社)日本塗料工業会による自主管理で認定された材料にも表示することができます。
これにより製品の使用者による判別が容易なものになります。


一般的に「フォースター」といわれる製品は、塗料や内装材、建材で、ホルムアルデビドの放散量の性能区分を示すために新たに表示する義務が定められています。


「F☆☆☆☆」は、JIS工場で生産されるJIS製品に表示すことが義務づけられている、ホルムアルデヒド等級の最上位規格を示すマークです。 「F☆☆☆☆」と表示されている建材や内装材、塗料だけが、建築基準法によって使用量が制限されません。
「F☆☆☆」「F☆☆」になると条件付きの使用量の制限があり、「F☆」のものは内装材としての使用は禁止されています。


つまり、「F☆☆☆☆」とは環境・人体に配慮した塗料ということです。
お客様にもこうした環境や人体に気遣った製品を知っていただくことで、ただ塗り替えをしただけではなく、その後の生活を安心して過ごしていただけます。

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知っておくと便利!外壁塗装の豆知識 第3回 塗料の種類と特性

塗りの知識 教えて塗装店

塗料の種類と特性

こんにちは。今回は塗装の種類と特性についてご紹介いたします。
水性系は水で薄められる塗料の総称です。溶剤系はシンナー等で薄める塗料の総称です。

水性系塗料

臭気が少ないので、環境に優しい塗料。
しかし、溶剤が水であるため、乾燥するまでに濡れたりするとはがれることがあります。


溶剤系塗料

金属や鉄部を塗装するのに適しているのと乾燥性に優れています。
しかし、強いシンナー臭(有機溶剤の臭い)がするので、しばらくは臭いが気になります。

従来は溶剤系が耐久的に優れているとされていましたが現在はそうでもありません。
どちらの塗料を使っても耐久性の違いはほとんど差はないので用途に合わせた使用をオススメします。


塗料の成分

塗料は次のものの組み合わせでできています。

塗膜となる成分

(1)顔料・・・塗料に色をつけたり、塗膜に厚みをもたせたりするために使用されます。
(2)樹脂・・・塗膜を形成する上で主となる原料です。
(3)添加物・・・塗料、塗膜の安定や、使いやすくするために使用されています。

塗膜とならない成分

溶剤・・・樹脂を溶解し流動性を与えるために使われるものです。

これら材料の組み合わせや、割合を変えることにより様々な種類の塗料に変化します。実は成分の組み合わせで変化した塗料にも耐久性の違いやそれぞれの特性があるんです。


塗料種類別の特性

アクリル樹脂系塗料

・価格が安く、取り扱いやすいのが最大の長所です。
・新築時の塗装によく使用されています。
・塗り替えには耐久力の関係で現在あまり利用されていません。
・ツヤ消しの外壁等に需要があります。
耐久年数は約3~5年です。


ウレタン樹脂系塗料

・性能、価格の両面でバランスがよく、最もポピュラーな塗料です。
・耐久性、作業性に優れ、ほとんどの下地(最初に塗る塗料)に対応します。
・一昔前まではほとんどがこの塗料が利用されていました。
耐久年数は約5~7年です。


シリコン樹脂系塗料

・戸建ての塗り替えでは現在はこのクラスが利用されています。
・外壁、屋根などに使用され、耐久性、紫外線、湿気に優れた塗料です。
・アクリル、ウレタンと比較して費用は高いですが、耐久年数が優れています。
耐久年数は約7~10年です。


フッ素樹脂系塗料(セラミック系)

・ビルや橋梁など、あまり頻繁にメンテナンスできない場所に使います。
・塗料の中で、価格、耐久とも最高ランクの塗料です。
・強靱な塗装膜を作ります。
・価格が高いことが欠点です。
耐久年数は11~15年以上です。


無機質系塗料

・製造段階から石油系資源を極力省いた環境に優しい塗料です。
・緻密な塗装膜が作られます。遮熱や大気を浄化する機能があります。
・耐久力はシリコンとフッ素の間くらいで価格も比較的手ごろです。
・弾力、粘着力に欠けるのが欠点です。
耐久年数は約12年前後です。


光触媒塗料

・光触媒機能により汚れを分解します。
・遮熱効果や大気を浄化する機能があります。
・親水性で汚れがつきにくくなっています。
耐久年数は約12年前後です。


断熱塗料

・宇宙開発機構が開発した塗る断熱塗料です。
・塗るだけで、結露防止、高い断熱性を発揮します。
・室内に塗ると、防菌、消臭、空気質の改善を測ります。
・コロニアル瓦や金属の屋根に塗ると断熱、耐久性等の効果があります。
耐久年数は約15年前後です。


石調塗料

・見た目が人工の大理石の様に見える外壁塗料材です。
・ほとんどが吹き付け仕上げですが、ローラー仕上げもあります。多少価格が上がります。
・ローラー仕上げは塗装膜が厚くなり、耐久性も増します。
・重厚な見た目で、トップコートを塗ることで表面も削れることはありません。
耐久年数は約15年前後です。


たくさん種類があってピンとこないと思いますが、たった4つの成分でここまでいろいろな塗料が作れます。もちろん、それぞれに長所や短所があるので塗料を選ぶ際にはよく考えましょう。

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知っておくと便利!外壁塗装の豆知識 第2回 外壁の点検ポイント

塗りの知識 教えて塗装店

大切な外壁の日々の点検ポイント

みなさんは外壁のお手入れなどしていますか?外壁は酸性雨や直射日光などに日々さらされている分、内装に比べて劣化のスピードも速くなっています。

せっかく塗装の塗り替えをして外壁もきれいになったのに、何年かしてボロボロになってしまっていたら残念ですよね。
外壁塗装を長く、きれいに保つためにも日々のお手入れが重要となってきます。

汚れやひび割れを放っておくと、雨水の侵入や建物の腐朽・劣化の原因となり、外観の見栄えも悪くなります。

普段から外壁の周囲は、植え込みをこまめに刈り込んだり、物を置かないようにして、風通しをよくし、コケやカビを見つけたら、すぐに落とすようにしましょう。
定期的な点検とお手入れを忘れずに行いましょう。


超簡単! 定期的な外壁点検ポイント

点検ポイント.1汚れやひび割れを確認

外壁は、埃やコケ・カビなどがついたままだと、防水性能が劣化し、そこにひび割れなどが生じると、雨水が浸入して建物の構造体の腐朽につながります。

日頃から目や手で確認して、変色や塗膜の劣化、ひび割れがないか点検しましょう。


点検ポイント.2お手入れは水洗いが基本

お手入れの基本は、水洗い。
ホースなどで水をかけながらやわらかいブラシやスポンジで埃や泥、コケを洗い落としましょう。落ちにくい汚れは、中性洗剤をぬるま湯で溶かしてブラシでこすります。

最後に水洗いで洗剤成分をしっかり流しておくことも忘れずに。
風の強い日は、洗っても埃が付着してしまうので、風のない天気のいい日を選びましょう。

外壁塗装を長持ちさせるためには定期点検や日々のお手入れが重要となってきます。
リフォームしたての状態を少しでも長く保つためにも、お手入れはこまめに行っていきましょう。


どんな症状が出たら塗り替えのタイミング?

外壁の塗り替え時とはどんなときがタイミングなのかいまいちピンと来ない方も多いのではないでしょうか?
どんな痛み方をするのかだけでも知っていれば、いざ自分の家の外壁を見たときに「塗り替えのタイミングなんだ!」と分かりやすくなります。


外壁塗装の痛み方

カビ・コケ

カビやコケが生えてしまっていると一目見て分かります。
一目見て分かるということは第3者からも一目瞭然。外壁の美観も悪くなります。

カビが発生する原因として考えられるのが、養分と湿度・酸素・水分です。
外壁塗膜の劣化により壁自体の防水性が低下して、壁の含水率が高まることがカビの発生率を上げてしまう原因となります。

また、ツルツルしている外壁よりは、ザラザラしている外壁の方が、比較的カビがつきやすいようです。

カビの原因の養分は、塗料自体に含まれている有機成分が関係します。防カビ性能をもたない塗料を塗った場合にはカビの発生からは逃げられません。

しかし、外壁塗装をすれば「塗膜」が張るので、外壁はツルツルになり、塗る前の状態に比べればカビのつきやすさは断然少なくなります。

更に最近の外壁の塗料の性能には、原料の中に最初から「防カビ・防藻」の成分を含んでいるものもあるので、なるべく「防カビ・防藻」の成分を含んでいるものを選びましょう。


チョーキング

チョーキングとは、紫外線などの影響により、外壁などの塗膜の劣化が進み、触ると手に白い粉がつく状態のこと。これは塗装の寿命といわれています。

更に劣化が進むと、仕上げ材がはがれ落ちてくることがあります。
外壁の塗り替え時期を知るための目安になりますが、チョーキングが見られた時点で、劣化がそうとう進んでいると判断した方がよいです。

洗浄のときに、この粉をよく洗い落とさないと、塗膜のはがれにつながります。


モルタル壁の場合

1)クラック(ひび割れ)

モルタル壁の乾燥過程のとき、モルタルそのものが収縮して起こるものが「乾燥クラック」です。このひび割れはある一定以上大きくなりません。

この他にも下地処理、地震など考えられる原因はありますが、ほとんどのクラックの原因は「乾燥クラック」になります。
地盤沈下や道路の交通量が大きい場合の振動などが影響する場合もあります。

放置すると、雨水が内部への侵入し外壁が浮いてしまったり、はがれてしまうこともあります。このように、外壁のひび割れは美観を損ねるだけではなく、家屋の構造の強度にも影響します。


2)塗膜のはがれ

塗膜が付着力を失ったために起こります。シールが年数が経ったときにはがれてしまうのと同じように、塗膜もある程度の年数が経ってしまうとはがれ出してしまいます。

また、ひび割れからの雨水の浸入は、塗膜のはがれと連動しています。
ひび割れから進入した水分が塗膜と素地の間に入り込みモルタル壁を押し上げてしまうからです。
塗膜のはがれは、ひび割れよりも広範囲の雨水の浸入を招きます。


サイディング壁の場合

シーリング・コーキングのひび割れ

サイディング壁の傷みは、やはりボードとボードの継ぎ目の「目地シーリング」による傷みです。
シールの始めは半液体状になっているのですが、時間が経つとゴム状に固まっていきます。シールは塗装をしないため、紫外線が直接当たってしまい劣化のスピードが速いのです。

傷みの症状は、プライマー(接着剤)の不足が原因でシーリングがサイディングボード断面からはがれてきたり、シーリング自体のボリューム不足による肉やせなどがあります。

塗り替えの場合はシーリングを交換した後、その上から塗装をするため、紫外線が直接シーリングに当たらなくなるので、塗る前のむき出しのシーリングと比べて、断然に傷みの悪影響が少なくなります。

このように壁の種類によっても傷み方は変わってきます。まずは自分の家の外壁がどんな種類なのかを把握し、種類ごとの痛み方を知っておきましょう。

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